ひととき

感じたことをつらつらと。

初めての感情

昨日、深夜の3時に目が覚めた。

目が覚めた理由は、外から聞こえる大量のパトカーのサイレン音だった。

 

しかし、今回の論点はここではない。

 

その後、再び眠りにつこうと思ったが、全く以て眠れなかった。眠れないばかりか、なぜか自分でも信じられないくらいに、とある一人の女性のことで頭がいっぱいになったのだ。その女性については、以前、好意を寄せていた時期があったことは間違いないが、ここ数年間、連絡を取ることもなく、こっちから積極的にアプローチしていたわけでもなかった。稀に、思い出すことはあったが、淡い思い出程度で特に気を留めることもなかった。しかし、その夜、なぜかその彼女のことが頭から離れなかった。そして、彼女に凄く自分の想いを伝えたい気持ちになった。あのときの感情は今まで感じたことがないほど、膨れ上がったものであった。しかし、感情が昂る一方で、冷静な自分も存在していた。こんな真夜中に、しかも、ろくに今まで彼女と連絡を取っていたわけでもない自分が、唐突に自分の想いを伝えたどころでどうなるのか。彼女にとっては、朝起きたら迷惑極まりないメッセージがあるだけである。そして彼女は自分とは違い、決して自分に好意を抱いているわけではない。返信に困り、筆者の一方的な自己満に付き合い、なんとか筆者を悲しませない方法を考えなくてはならない始末である。そんなことをひたすら考えては、昂る自分と闘っていた。

 

それでも深夜の僕は、どうしても伝えたい気持ちでいっぱいだった。頭のなかで彼女にどのように想いを伝えるか、何度も何度も文章を推敲し、考え抜いていた。そしてその度に冷静な自分が何度もその感情を押し込めようとした。

 

結果、僕は1時間ほどその作業を黙々と脳内で繰り返し、ようやく冷静な自分が打ち勝ち、眠りについた。

 

あんな感情の高ぶりは初めての体験だった。息が苦しくなるほどの高揚だった。

僕はあの深夜に彼女に想いを伝えるべきだったのであろうか。今もまだ考えている。

 

 

あでゆ。